日本共産党

2004年11月17日(水)「しんぶん赤旗」

将来不安解決が必要

小林議員 少子化対策へ提起


 参院少子高齢社会調査会は十日、「少子高齢社会のあり方」に関する参考人質疑を行いました。

 阿藤誠・国立社会保障人口問題研究所所長、松谷明彦・政策研究大学院大学教授、原田泰・大和総研チーフエコノミストの三氏が意見陳述。

 日本共産党の小林みえこ議員は、少子化の直接原因とされる未婚化、晩婚化、晩産化の背景に、社会保障の切り捨てなどによる将来不安の増大、長時間労働で家族団らんを奪われるなど、人間らしい生活をうばわれている現状が根本にあると指摘。こうした問題を解決することが今必要だとのべ、見解をただしました。

 阿藤氏は、女性の社会進出にともない「男性は仕事、女性は家庭」という男女の役割が固定化されている状況との間に摩擦が広がり少子化の要因となっているとのべ、男女共同参画社会の実現がカギだとのべました。

 また小林氏が、年金制度などを充実させて将来への安心を確保することが次世代の発展のために必要だと提起したのに対して、松谷氏は、年金制度を維持するための支援の必要性を強調。阿藤氏は、年金の支え手を増やすために女性、高齢者労働力の活用や少子化対策を指摘しました。



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