2004年11月8日(月)「しんぶん赤旗」
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日本共産党小千谷ボランティアセンター。午前九時すぎ、長岡市にある全国救援センターからボランティア隊十一人が元気に到着しました。
打ち合わせの後、壊れた家屋のがれきなどを片付ける「片付け隊」、大きな避難所に入りきらず自宅のガレージなどで生活している人たちに生活必需品などを届ける「物資お届け隊」の二つに分かれました。
「物資お届け隊」は山形県や栃木県、神奈川県のボランティアの人たち。全国から寄せられた支援物資を宣伝カーなど三台の車に満載し、同市谷内に入りました。
「日本共産党です。支援物資をお届けにきました」と宣伝カーで集落を回ると、家々から被災者の人たちが集まってきます。
同集落は水道とガスが止まったまま。数世帯が共同でガレージなどで炊き出しし、避難生活を送っています。使い捨てカイロや柿やミカンなどの果物、トイレットペーパー、ガスコンロのカセットボンベ、くつしたなどが人気です。
長ネギとトイレットペーパー、使い捨てカイロを手にした八十歳の女性は、「みんなよくしてくれて本当にありがたいです。だんだん寒くなってきたし、早く地震がおさまってほしい。それだけが願いです」。
山形市から参加した山口キクさん(65)は、「とにかくなにかしなければと思い参加しました。声をかけると泣きながら話すお年よりもいて、物資を届けるだけでなく気持ちを通わせることが大事だと感じました」と話しています。
さあ出発だ |
いざ目的地へ |
作業の合間に |
活動後反省会 |
明日に備えて |
旧六日町(南魚沼市)の日本共産党魚沼救援センターは七日、地元の党員や全国から応援にかけつけたボランティアが中越地震の被災者や避難所にいっせいにでかけました。
田村真一党魚沼地区委員長は、新潟県出身のやなぎ孝義・東京都国分寺市議をはじめ東京、長野、新潟県内からきた二十六人と、震度7に直撃された川口町に入りました。
一軒一軒訪ねて、党作成のパンフレット『地震、台風・豪雨の被害で こんな制度が活用できます』を手渡し、「お困りのことやご要望はありませんか」とよびかけました。
五十代の女性は、パンフを開いて「自分の会社が震災でだめになっている。中小企業や従業員を援助するどんな制度があるか知りたかったのよ」。じっとパンフに見入っていました。ブルーシートをかけた小屋で雨露をしのいでいる広井栄吉さん(64)は、「もうすぐ雪が降る。早く仮設住宅に入れるようにしてほしい」と話していました。
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各センターともボランティアが引き揚げてくるのは暗くなってから、食事もそこそこに「反省会」。翌日からの活動にいかされます。
全国センターでは、午後九時すぎ、荷物がかたづけられ、布団がいっぱいにしかれます。
午後十一時、消灯しました。
救援センターは、「何かしたい」というボランティアの“よりどころ”と「どんな相談にものってもらえる」という被災者の“頼りになる場所”です。この二つをつなぐ役割をはたしています。活動の輪は、日を追うごとに広がっています。ボランティアを装い修理代を取るという詐欺が起きている中、ボランティアが身に着けている日本共産党を知らせるワッペンは、被災者に信頼感を与えています。全国の心を寄せ合うところとして、これからも全力で被災者の要求に応えていきたい。全国からのいっそうの支援もお願いします。