日本共産党

2004年11月5日(金)「しんぶん赤旗」

米第一軍団との演習は問題

緒方議員 陸自に中止求める

参院委


写真

質問する緒方靖夫議員=4日、参院外交防衛委

 日本共産党の緒方靖夫議員は四日の参院外交防衛委員会で、米陸軍第一軍団司令部(ワシントン州)をキャンプ座間(神奈川県)に移転する構想に関連し、陸上自衛隊が同軍団と共同で演習していることを明らかにし、「米国の先制攻撃戦略を担う部隊と自衛隊とが一体化して共同演習をおこなうのは問題だ」と追及しました。

 緒方氏は、第一軍団のクロッカー司令官が一九九九年の米議会証言で、中米から欧州、中東、アフリカなど世界のあらゆる場所に部隊を展開してきたとのべていることを紹介し、「こうした部隊は安保条約に合致しない」と指摘。同軍団が対北朝鮮侵攻作戦計画の主力部隊の一つであり、「司令部を日本に受け入れることは、先制攻撃戦略にもとづいて在日米軍を指揮し、制約なく世界のどこにでも出撃させることになる」と批判しました。外務省の海老原紳北米局長は「今の第一軍団の司令(部の機能)を前提に安保条約六条との関係は言えない」と答弁を避けました。

 緒方氏は、陸上自衛隊が毎年一回、ワシントン州の演習場で「実弾訓練」をおこない、そのため第一軍団に自衛官を派遣していること、毎年二回、ハワイ州の米軍基地と日本国内の駐屯地で「指揮所演習」をおこなっていることを明らかにし、「自衛隊と米軍の一体化による世界規模での活動を見越したもので、ただちに中止すべきだ」と強調しました。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp