日本共産党

2004年10月29日(金)「しんぶん赤旗」

不安定雇用視野に運動強化

春闘共闘が05年度年次総会

社会保障、憲法で共同広げ


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春闘五十周年の05春闘に向けて活発な討論を開始した国民春闘共闘の年次総会=28日、全労連会館

 〇五春闘に向け、全労連や純中立労組懇でつくる国民春闘共闘委員会は二十八日、東京都内で年次総会を開きました。

 熊谷金道代表幹事(全労連議長)は、来年が企業内主義を克服する統一闘争として始まった春闘の五十周年に当たることを指摘。「まともな春闘を」をかかげて結成された春闘共闘は十五年のたたかいで、正規労働者だけでなくパートや不安定雇用労働者を視野に入れ、国民的共同を追求するなど、積極的役割を果たしてきたと強調、さらに方針を練り上げ、〇五春闘を前進させようと呼びかけました。

 岩田幸雄事務局長が「〇五年国民春闘構想」を提案。最低賃金闘争や非正規労働者の均等待遇を求める運動、自治体に適正賃金を確保させる「公契約」運動などを強調。企業の社会的責任(CSR)を追及する「企業通信簿」のとりくみ、青年雇用を求める運動、社会保障や憲法問題など国民共同を広げることを提案しました。「春闘アンケート」を史上最大規模で集約し、職場からのとりくみを強化するよう訴えました。

 「大型商業施設反対で商店街と労組がエール交換し、自治体キャラバンでは公契約運動の前進を実感。地域で春闘共闘が果たしている大きな役割を確信する」(大阪)「派遣労働者を組織している。未組織労働者に共感が得られるような春闘を」(出版労連)など活発に討論しました。

 総会は、熊谷金道、老田弘道(純中立懇)、中山伸(東京春闘)の三氏を代表幹事に、岩田幸雄氏を事務局長に選出しました(いずれも再任)。



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