日本共産党

2004年10月26日(火)「しんぶん赤旗」

東シナ海ガス田開発問題

日中初の実務者協議


 【北京=小寺松雄】中国が東シナ海で進めている天然ガス田開発をめぐる日中初の実務者協議が二十五日、北京のホテルで開かれました。

 日本側から藪中三十二外務省アジア大洋州局長、小平信因資源エネルギー庁長官が、中国側から崔天凱外務省アジア局長、徐錠明国家発展改革委員会エネルギー局長らが出席しました。

 中国は日本が主張する排他的経済水域(EEZ)付近で天然ガス田開発を進めており、日本側は「中国の開発は海底で日本のEEZ内のガス田に及んでいる可能性がある」として中国側にデータ提供を求めました。また中国側が日本のEEZ内で探査区域を設定したとの情報もあるとしてこの問題についても事実確認を迫っています。

 これに対して中国側は、ガス田開発地点はあくまで中国のEEZ内だと主張する一方で、日中両国のEEZの画定自体が未決着だとし、さらにガス田の共同開発を日本側に求めています。日本側はデータ提供が先決だとして、いまのところ共同開発提案には応じようとしていません。



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