2004年10月15日(金)「しんぶん赤旗」
【ベルリン=片岡正明】米国は十三日、ルーマニアのポイアナブラショフで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会議でアフガニスタンでの米軍とNATO軍の作戦の統合を提案しましたが、ドイツ、フランス両国はこれに明確な反対の意向を表明しました。
米国は現在、アフガニスタンに約一万八千人の兵力を展開し、旧アフガン支配勢力のタリバンと国際テロ組織アルカイダの掃討作戦を継続しています。これとは別に国連安保理決議に基づきNATO軍五千人を中心とした国際治安支援部隊(ISAF)が首都カブールを中心に平和維持活動に従事しています。
米国の提案は、米軍活動をイラクに集中させるため、NATO軍に危険地域での復興支援やテロ掃討作戦などの指揮を肩代わりするよう求めたもの。米国の一方的な戦争と国連決議に基づく平和維持活動を一体化させようというものです。
シュトルック独国防相は、ドイツ軍はアフガン再建支援のために活動しており、攻撃のためではないとこの提案を拒否。アリヨマリ仏国防相も「作戦的な論理がない」と米軍とNATO軍の役割の違いを指摘し反対しました。
デホープスヘッフェルNATO事務総長が米軍とNATO軍の統一司令部を示唆しましたが、独国防相はこれにも反対しました。