日本共産党

2004年10月4日(月)「しんぶん赤旗」

イージス艦 日本海配備

米「ミサイル防衛」が東アジアで動き始めた


 ブッシュ米政権の先制攻撃戦略を補完し、宇宙支配を可能にする「ミサイル防衛」(MD)が、日本周辺で始動しました。米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港とするミサイル駆逐艦カーティス・ウィルバーが、弾道ミサイル追跡・探査のため、一日までに日本海に配備されるなど、在日米軍が東アジアでのMD網の主力になりそうです。

横須賀配備中心「対北朝鮮」口実

 米海軍のイングランド長官は一日の記者会見で、日本海にイージス艦を実戦配備したことを明らかにしました。同長官は艦船名を明らかにしていませんが、米第七艦隊のグリーナート司令官は米軍準機関紙「星条旗」九月二十六日付のインタビューで、「十月一日までに、(横須賀に配備されている)イージス艦カーティス・ウィルバー、ジョン・S・マケイン、フィッツジェラルドのうち一隻が、北朝鮮の弾道ミサイル発射への早期警戒に備えるため、日本海での最初の、歴史的な哨戒を行う」と明言しています。

 フィッツジェラルドは九月三十日に横須賀に配備されたばかりで、ジョン・S・マケインは横須賀にとどまっています。一方、カーティス・ウィルバーは九月下旬、横須賀を出港しました。

 在日米海軍関係者は、「横須賀のイージス艦配備は既定路線」とした上で、「弾道ミサイル監視は、二十四時間態勢での活動を強いられる。複数のイージス艦がローテーションで配備されるだろう」とのべ、三隻の交代配備を示唆しました。

 八月には、横須賀所属のイージス艦カウペンスが新潟港への入港を打診するなど、これまでにない動きも出ていました。

迎撃ミサイルの搭載艦も作戦に

 ブッシュ大統領は二〇〇四年からの「ミサイル防衛」の実戦配備を命令。その一環として、覆域が半径五百キロに及ぶレーダーを有し、高度な情報収集能力と複数の目標への同時攻撃能力を持つイージス艦の配備を進めています。

 米ミサイル防衛庁の計画では、九月までにイージスシステムを搭載したミサイル駆逐艦二隻を、敵対勢力の弾道ミサイルの探査・追跡のために実戦配備することになっています。日本海に配備されるイージス艦は探査・追跡専門です。

 一方、弾道ミサイルを迎撃するスタンダードミサイル・SM3を搭載したイージス艦レイク・エリーが九月から四カ月間、アジア太平洋地域で活動しています。

 現時点で、SM3を搭載したイージス艦は同艦だけ。これまで、ハワイ沖でミサイル発射実験を繰り返してきましたが、SM3配備後では、初の作戦航海です。



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