2004年10月3日(日)「しんぶん赤旗」
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【西武―日本ハム】
日本ハム・抑えのエース横山が、最後の打者を中飛に打ち取ると、レフトスタンドから歓声があがる。センターの新庄がファンに向かって右手を突き上げ、ともに勝利の喜びを爆発させた。
公式戦の2位と3位が対戦する第1ステージは、たった3試合。第1戦に敗れた日本ハムはがけっぷちだった。だが、新庄が「自分たちは挑戦者だから」という通り、日本ハムは、西武に思い切りぶつかっていった。
六回表の攻撃は見事だった。5安打を集中し4点を奪う。早いカウントから打って出る積極性と思い切りのいいスイング。ペナントレース終盤に、ロッテと激しい3位争いを繰り広げ、負けられない試合をくぐり抜けてきた勢いそのままだ。
北海道に本拠地を移転して1年目。目標は地元に戻って日本シリーズをたたかうことだ。「ファンの皆さんの応援は、選手の心に響いています」と最終戦に向け、小笠原が健闘を誓った。
西武も、4点差で迎えた九回裏に執念の追い上げを見せた。
1、2戦ともに、どんな状況でもあきらめない選手たち。こうした頑張りが、パ・リーグの未来にもつながるはずだ。(栗原)