日本共産党

2004年10月2日(土)「しんぶん赤旗」

年金改悪「取られるばっかり」

全労連、中央社保協が宣伝

“私も、娘の将来も不安”と反響 東京・新宿


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全労連と中央社保協による年金改悪法の実施中止、保険料引き上げを許さない宣伝行動=1日、新宿駅南口

 全労連と中央社保協は一日、年金改悪法の実施に抗議し、十五人が東京・新宿駅南口前で宣伝しました。中央社保協代表委員の西川征矢さん(全労連副議長)らが訴えました。

 この日、小泉内閣と自民・公明の与党が成立させた年金改悪法が施行され、サラリーマンが加入する厚生年金保険料が今月から引き上げられ、年収約五百七十万円の平均的サラリーマンの場合、保険料負担は年間約一万円の負担増に。引き上げは十四年間毎年つづき、負担増は総額百万円以上になることなどを知らせ、「改悪年金法はただちに中止し、作り直しを」とよびかけました。

 夫に車いすを押してもらい通りかかった都内に住む村上フミ子さん(79)は、「いまの政治は最悪。私ら一つもぜいたくはしていないのに、医療費も介護保険も、どんどんむしりとられるばっかり」とビラを手渡した人に話しかけました。

 ビラを手にした望月ひろみさん(57)は、「会計の仕事をしているので、保険料が値上げされるのは知っています。社会保険庁の事件とか、ムダづかいもあって腹立たしいです。私の年金も心配ですが、娘の年金は保険料も、いくらもらえるのかも不安です」と話していました。



改悪年金法の一部施行

全労連事務局長が抗議談話

 改悪年金法が一部施行された一日、全労連(全国労働組合総連合)は坂内三夫事務局長の抗議談話を発表しました。

 談話は、同法が国民の圧倒的多数の反対を無視して採決強行されたもので、成立後も多数の国民が実施中止と再審議を求めていたと指摘。今回の一部施行で保険料率が引き上げられ、大きな負担増となり、二〇一七年度まで連続して引き上げられることとされており、国民の年金不信はさらに広がり、公的年金制度の空洞化もいっそうすすむと批判しています。

 政治に求められているのは、不信や将来不安を払しょくする社会保障・福祉対策の充実であり、全労連は改悪年金法の実施を中止し国会審議のやり直しを要求するとともに、最低保障年金制度の確立をはじめ国民が安心してくらせる年金制度を実現するために全力をあげると表明しています。



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