日本共産党

2004年10月1日(金)「しんぶん赤旗」

厚生年金保険料 今月から増

国会審議なく14年間連続


表

 サラリーマンが加入する厚生年金保険料が十月から引き上げられます。自民、公明両党が強行した改悪年金法が一日から施行されたため。これまであった、引き上げの際の法案審議の手続きも改悪法によってなくなり、引き上げは二〇一七年まで十四年間、連続することになります。

 保険料引き上げは、厚生年金、共済年金(公務員)が十月からの先行実施となり、自営業者などが加入する国民年金は来年四月から。

 厚生年金保険料は十月分給与の天引き分から引き上げとなり、現行保険料率の13・58%から0・354ポイント加えた13・934%になります。

 保険料負担は労使折半となっているため労働者本人の実際の保険料率は6・967%となり、これを給与・ボーナスにかけた金額が保険料となります。サラリーマンの平均給与(ボーナス込み、年間約五百七十万円)では約一万円の負担増となって家計にのしかかります。

 引き上げは毎年おこなわれ、二〇一七年の保険料率は18・3%になります。


今後も改悪目白押し

 ◆給付水準引き下げ 来年四月実施となります。毎年給付水準を下げていくための仕組み(マクロ経済スライド方式)を導入。年金加入者数が減ったり、平均寿命が伸びると自動的に下がっていきます。

 ◆国民年金の保険料引き上げ 来年四月から月額二百八十円引き上げられ、現行月額一万三千三百円から一万三千五百八十円になり、年間三千三百六十円の負担増が毎年続きます。物価や賃金の上昇に連動した保険料引き上げ制度が盛り込まれ、保険料額は政府のいう二〇一七年度での「上限固定」どころか、その後も“天井知らず”で引き上げが続くことになります。



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