2004年9月21日(火)「しんぶん赤旗」
労働組合・日本プロ野球選手会（古田敦也会長＝ヤクルト）が初めて決行した十八、十九両日のストライキが終了し、二十日はセ、パ両リーグ合わせて六試合が行われました。
この日は、横浜―広島（横浜）、西武―ロッテ（西武ドーム）の二試合がデーゲーム、残る四試合はナイトゲームでの開催。デーゲームの客足は球場関係者によると「通常の同時期よりかなり好調」で、三日ぶりの公式戦再開にファンの関心も高まりました。
西武ドーム周辺は駅前広場からあふれたファンが長い列をつくりました。開門の午前十一時現在で約五千人が集合。対戦相手のロッテがプレーオフ進出を争っていることもあり、「この時期としては異例の盛り上がり」（西武ドーム広報部）となりました。
東京都福生市から家族四人で訪れた山崎真司さん（４６）は「本当は十九日に来るつもりだったが、ストで中止になったからきょう来た」と話し、「日本シリーズまで中止にならなければいいのだが」と今後の展開に心配そうな表情でした。
西武の和田一浩選手会長は「きょうは勝つというよりも、ファンに試合を見せたい。プレーできる喜びをかみしめている」と語りました。
横浜スタジアムでは、午後二時からのプレーボールとあって、昼近くになると「通常よりはファンの姿が多い。きのうのサイン会に来た人の中でチケットを買っていかれた方も結構いたからではないか」と横浜球団。
横浜の三浦大輔投手は試合前に「ユニホームを（二日間）着ていなかったので新鮮な気持ち。ファンも試合を見たいと思うし、選手もストはしたけど試合はやりたいし、解決できればと思う」と話しました。
広島市から来た会社員の三好健司さん（４２）は、「三連戦ともチケットは持っていた。きのうは横浜観光に予定を切り替えた。きょうはようやく試合が見られる」とうれしそうでした。
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。