日本共産党

2004年9月9日(木)「しんぶん赤旗」

フジの違法性批判

名誉棄損訴訟で共産党陳述

東京地裁


 フジテレビが昨年の総選挙前に放送した番組で日本共産党にかかわる事実をねじまげ、名誉を棄損したため、日本共産党が訂正・謝罪放送と損害賠償を求めている訴訟の第五回口頭弁論が八日、東京地裁で開かれました。

 問題の番組は「完全再現! 北朝鮮拉致“25年目の真実”」で、公安警察に就職あっせんを依頼したため日本共産党を除名された兵本達吉氏が、あたかも拉致問題に取り組んだことを理由に除名されたかのように描くなどしたもの。

 同番組では除名について、兵本氏役と妻役が「党をクビになるかもしれん」「拉致問題ですね」「ああ」と会話する場面などがあります。フジテレビ側は同日陳述した準備書面で「兵本氏が日本共産党から除名された理由を描いた場面はない」とし、「違法とされる事実の摘示はなかった」などと主張しました。

 日本共産党は、報道が真実かどうかを立証せずに「報道の自由」を強調するフジ側に対し、「本件の本質は、あくまで虚偽事実の報道で名誉が棄損された点にある。フジテレビの態度は違法を正当化するものだ」と批判する準備書面を陳述しました。

 準備書面では、政党は批判を甘受すべきだとするフジ側の主張に対しても、「放送事業者が(正確な事実を伝えずに)あえて虚偽を伝え、国民の意思形成をゆがめることは許されない」と指摘しました。



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