日本共産党

2004年7月26日(月)「しんぶん赤旗」

住める場所を早く

豪雨被害 つめ跡深く

「行政の援助を」切実


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ここは2階 「どこから手をつければいいのか…」一階部分を土砂に埋め尽くされた家=24日、福井県・美山町蔵作

 停滞した梅雨前線による新潟・福井両県での集中豪雨被害は、それぞれ約二週間、同一週間たった今もなお深い被害のつめ跡を残しています。二十五日現在で不自由な避難所生活をおくる被災者は千三百人近くも。ボランティアの献身的な作業に被災者は励まされながら「早く仮設住宅を」「個人への公的な援助を」と切実な声をあげています。日本共産党も、国会・地方議員団を先頭に救援活動にとりくみ、被災者支援策の実施を強く求めています。

新潟

 新潟県三条市では、いまだに八百四十六人(二十五日正午時点)が体育館などでの避難生活を強いられています。日中は自宅に戻って家財道具の片付けや泥の処理に追われており、どの人の顔にも疲労の色がにじみます。帰る家を失った人も。

 体育館生活で部屋の「敷居」がわりにしているのは段ボール。プライバシーも制限されます。食事は配給。お風呂はボランティアなどの協力で、近くの銭湯にバスで行くなどしています。

 新保博さん(67)の住む借家は平屋建てでした。床上浸水で家財道具などがすべてダメに。建て替えなければ住むことができません。県でつくる仮設住宅への入居を申し込みました。「今、いちばん気になっているのは、住む場所」といいます。

 同市の災害対策本部によると、県が、同市内に建設を計画している仮設住宅数は百八十五戸。申し込み者は三百八十五人に上っています。「まずは仮設住宅に申し込んだ人は、みんなが入れるようにしてほしいね」と新保さんは訴えます。

福井

 福井県今立町で精肉・冷凍総菜・卸業を営む成田位智朗さん(51)、泉枝さん(51)夫妻は近くの服間川のはんらんで一・五メートルの高さまで水につかり、大型冷凍庫や軽トラックを流されました。

 肉を切るスライサーからパソコンなど機械類だけで被害額は千五百万円以上に。「在庫や肉製品も全部だめ。三日後にはすごいにおいになり、後片付けも大変でした」。二トントラック十七台分がゴミになりました。

 「二十年間の努力が三十分でパーになった。行政に援助を求めてはいけないのでしょうか」と位智朗さん。被災者生活再建支援法は、住宅の損害状況に応じて百万円から三百万円が支給されますが、営業被害などへの補償はありません。「生活と営業で区別せず一律に援助できないものか。勇気づける施策がほしい」と訴えます。

 福井県池田町で鉄工所を経営する村内光晴社長(36)は、「行政はここまで冷淡なのか、信じられない思い」といいます。

 数値制御の工作機械すべてが水につかりました。行政による被害調査もなし。被害予想額は機械だけで三千万円以上。

 「社員を抱え、会社をつぶすわけにはいかない。現状では融資を受けても返せない。死ぬしかないのか。行政とは何なのでしょうか」


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