日本共産党

2004年7月24日(土)「しんぶん赤旗」

「退役軍人の会」

大統領選「苦渋の選択」

ケリーよ、反戦の過去思い出せ


 【ボストン=浜谷浩司】「『ケリーよ、あの時のことを思い出せ』と言いたいね」(クリストファー・マイヤーズ氏=六十三歳)

 二十二日、当地で開かれた「平和のための退役軍人の会」(VfP)大会。一定年齢以上の参加者には、民主党のケリー大統領候補を「知っている」という人が少なくありません。

 一九七一年四月、ケリー氏はベトナム帰還兵を代表して、米上院外交委員会でベトナム戦争の真実を厳しく問う演説を行いました。

 「ブッシュ(大統領)はどうしても取り換えなければならない」。ベトナム戦争以来、侵略戦争と核兵器に反対して一線で活躍してきたダニエル・エルズバーグ氏は、VfP大会で厳しい調子で述べました。

 しかし、ケリー民主党候補がそれに代わる選択肢になるのか?

 「(イラクから)『出よう』というのではなく『もっと兵を送れ』『逃げ出してはならない』『最後までやり通す』というのだ」。エルズバーグ氏は、イラク問題に対するケリー候補の姿勢が、ブッシュ大統領と変わらないことを指摘。

 米国務省に在職中、文官としてベトナムで勤務したマイヤーズ氏は、「ケリーを支持するとは限らない」とはっきりした口調で言います。

 イラク問題が中心争点となった大統領選挙。VfPの会員の多くは、投票が「苦渋の選択」となることを認めます。


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