日本共産党

2004年7月17日(土)「しんぶん赤旗」

近鉄選手、立つ 

ユニホーム姿で合併反対の署名


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ファンとともにオリックスとの合併反対の署名活動をする近鉄の選手たち(手前は礒部公一選手会長=16日、大阪ドーム前

 「署名、書いてください!」「暑いのに、ありがとう」――。オリックスとの球団合併問題に揺れるプロ野球近鉄の選手たちが十六日、合併反対の署名行動に立ちあがりました。プロ野球選手がユニホーム姿で街頭署名を訴えたのは、異例のことです。

 当初、三人だった予定を変更して、中村紀洋、岩隈久志をはじめ主力の二十九選手が参加。これまで反対署名を行ってきた地元ファンとともに、大阪ドーム前で汗をかきながらの訴え。試合開始前の二十分間で、約千二百人をこえる署名が集まりました。普段はサインを求められる選手たちが、緊張気味に署名用紙を差し出すと、すぐにファンの列ができました。「がんばってください」「ぼくらは絶対あきらめません」などと声がかかります。

 礒部公一・近鉄選手会長は「最初は選手全員で動こうということになった。これだけのファンが署名をしてくれた。多くのファンが(近鉄の)存続を願っていることを、会社も分かってほしい」と充実した表情で話しました。

 選手とともに署名活動にとりくんだ「存続を願う会」の上山禎仁(うえやま・よしひと)さんも「(選手が)たくさん来てくれて感動しました。これは選手も『本気』だという表れだと思う」。

 選手やファンの声を無視し、自分たちの勝手な都合で球界再編を進めてきたオーナー側の動きに批判の声が高まっていますが、選手自身が行動を起こしたことで、いっそう反対の世論はひろがりそうです。


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