2004年7月12日(月)「しんぶん赤旗」

沖縄選挙区

糸数さん激戦制し初当選

革新共同の議席引き継ぐ

沖縄選挙区で当選を決め、バンザイを繰り返す糸数さん(左から3人目)と支持者ら＝11日午後8時半すぎ、沖縄県那覇市

　沖縄選挙区では、日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党などが推薦する、新人の糸数慶子氏（５６）＝社大党副委員長、前県議＝が、新人の自公候補との一騎打ちの激戦を勝ち抜き、喜屋武真栄氏、島袋宗康氏と守り抜いてきた、沖縄の革新共同の議席を引き継ぎました。

　日本共産党と「日米安保条約廃棄」「消費税の増税反対」などの政策協定を結んだ糸数氏は、名護市辺野古や金武（きん）町などへの新たな米軍基地建設・強化に反対し、沖縄の農漁業など地元の力をいかした経済振興で、「基地のない平和で豊かな沖縄の実現を」と訴え、幅広い県民の支持を広げました。

　糸数さんは、那覇市おもろまちの選対事務所に詰めかけた大勢の支持者とガッチリ握手。「戦争を許さない、新たな基地建設を許さないという県民の思いが勝利につながりました。平和を希求する県民の平和の心を全国に伝えていきたい」と決意をのべました。

　駆けつけた日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「新基地や都市型訓練施設の建設など、安保条約絶対の政治を自民・公明党が繰り返すなか、『安保ノー』『基地ノー』の候補者をわれわれの力で勝利させたことは、日米両政府に打撃を与えました。自衛隊の多国籍軍参加や憲法改悪を阻止し、年金改悪法の実施をやめさせるために、糸数さんとともに全力をあげたい」と訴えました。