日本共産党

2004年6月29日(火)「しんぶん赤旗」

他党発言のウソ?本当?

年金「改革」法やめると

4兆7千億円の赤字でる?


 女性 公明党の神崎武法代表が「年金改革をしなければ、来年度だけで年金財政に四兆七千億円の穴があく」といってるけど、ホントなの?

 カタ郎 それはごまかしです。改悪年金法が実施されても、赤字は三兆八千億円出るんです。その差額は九千億円。公明党はことさら額を大きく見せて国民を脅しているんです。

 だいたい、今年からやるはずだった基礎年金への国庫負担の二分の一への引き上げ(二兆七千億円)を六年後に先送りして、年金財政に大穴をあけたのが、今度の改悪法です。先送りしなければ、九千億円の赤字など一気に解消できるんです。

 リストラを応援して年金の支え手である加入者を減少させ、年金財政を苦しくしてきたのも自民党と公明党です。公明党は「五年後には黒字にできる見通しをつけた」といってますが、裏を返せば、それだけ国民の負担が大きいということです。そのうえ、改悪年金法は毎年減っている厚生年金加入者が来年から突然増え始めるとか、保険料が上がっても雇用にはいっさい影響が出ないなど、デタラメな前提に立っているんです。

 こんな改悪法を実施すれば、破たんは目に見えています。改悪法を廃止し、国民的な議論をやり直すことこそ、安心できる年金制度への出発点です。


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