日本共産党

2004年6月26日(土)「しんぶん赤旗」

04参院選の現場

年金改悪、消費税 なんとかしたい

同窓生や元同僚、取引先 次つぎに

大阪・香里団地の党組織


 大阪府枚方市の香里(こうり)団地とその周辺を活動地域にする日本共産党支部で、入党したばかりの七十歳の男性や、対話得意の女性などがどんどん働きかけの輪を広げています。

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電話で対話する羽賀秀子さん(左)と、野崎守也さん=25日、枚方市

対話100人以上

 「実はオレつい最近、共産党に入党したんよ」。こう切り出して話を始めるのは三月に入党したばかりの香里東支部の野崎守也さん(70)。働きかけた相手は同窓生や会社の元同僚、仕事の取引先、阪神タイガースのファン仲間など、北海道から郷里の佐賀県までの百人以上。

 「年金はどんどん減らされるのに今度は消費税まであげる。それに小泉首相が多国籍軍に参加すると言い出したのもがまんできない。このまま戦争好きのブッシュについて行ったら、かわいい孫が兵隊にとられることになりかねない。なんとか食いとめたい」。そんな思いで、野崎さんは入党しました。今回の選挙でまず話すのはこの自分の気持ちです。

 高校の同窓生で元銀行員の男性(70)は「ぼくは無党派」といいながら、野崎さんの話に聞き入りました。「わざわざ電話ありがとう」と。

 「うれしかった。でもオレはもと不良やったから『入る党を間違えたんとちがうか』といわれることもある」と笑う野崎さん。「いままで政治の話をしたことはなかったけど、同じ思いという人が多い」。また受話器を握ります。

粘りづよく

 香里西支部の羽賀秀子さん(54)は、「どこに入れても政治は変わらない」「選挙にはいかない」という人とも粘りづよく対話しています。

 「どこにも入れたくない」という女性に「こんな腹立たしい政治、お気持ちは分かります。だからといって投票しないと、何をしても『国民の理解を得られている』といってはばからない小泉さんと公明党の思うつぼ」と話すと「そうやねー」と考えている様子。ここで日本共産党を訴えます。

 「年金でも改悪法を廃止し、最低保障年金をつくるといっているのが日本共産党。民主党は反対しているようだけど三党合意で法案衆院通過のお手伝いをしたし、年金の財源に消費税を3%といっています」と説明しました。女性は「わかりました。考えてみます」と検討してくれることになりました。

 「共産党は数が少ない」という男性には「共産党の議席はものすごい値打ちがある。もし、国会に共産党議席がなかったと考えるとどうでしょう。汚職はもっとはびこるし、とっくにアメリカと一緒に戦争をしたではないですか」と。男性は「そうやね。(悪政の)歯止めが必要かな」との返事で、さらに日本共産党パンフの内容を説明して「よく考える」と話がすすみました。

 二月から公示までの間に、「しんぶん赤旗」を勧めながら五百三十人と対話している同支部。羽賀さんはその先頭に立っています。

 内藤真己子記者


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