日本共産党

2004年6月24日(木)「しんぶん赤旗」

04 参院選の現場

「年金 納得いかない」

東京・大阪でシール投票 多国籍軍、勝手に決めてる


 「参院選で一番関心のあるテーマは?」―。参議院選挙公示前日の二十三日、東京、大阪で通行する人たちにシール投票を呼びかけました。東京・大阪合わせて百五十枚のシールのうち、年金・消費税問題が過半数をこえる八十枚で東京・大阪ともに一位。ついで東京は自衛隊の多国籍軍参加問題、大阪は雇用・景気問題。本紙記者がじっくり対話してみると、有権者の思いと日本共産党の政策が大きく一致していることが感じられました。対話から紹介すると――。


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シール投票に応じるカップル=23日、JR大阪駅前

 ●大阪府豊中市、パート

 夫が三十七歳でなくなって、十一年かけた厚生年金もパーやし、私の国民年金は二万五千円にしかならへん見込みです。今もパートで月収五万円そこそこ。ほんまに貧しいものがいじめられる世の中です。参院選挙は、公明党か共産党かに入れようと思ってます。(両党の年金政策の違いを説明すると)公明党では「百年安心」できんのやね。共産党のいう最低保障年金制度で五万円いうのんはほんまに実現してほしい。私らぎりぎりの生活の者には絶対に必要です。

 ●神戸市北区、主婦

 多国籍軍への参加も小泉サンが勝手に決めて日本がどんどん右よりになっている気がします。このままだと徴兵制もできるのでは。アメリカに追随しすぎ。日本の独自の立場を示すべきだと思います。憲法は日本の誇りだと思う。前回は民主党に入れたが今回はピッタリ来ない。どこに投票するかまだ決めていません。共産党のことはいま一つよくわからない。

 (パンフを渡して、税金の使い方を変えることや安保・外交政策などを説明すると)ヨーロッパに比べて税金の使い方が公共事業に偏っていることなど全く知りませんでした。だから福祉にお金がいかないんですね。共産党は企業献金も政党助成金ももらっていないんですか。なんかイメージがわいてきました。パンフを読んでよく考えてみます。

 ▽東京・新宿駅周辺でのシール投票では「年金・消費税」二十三、「自衛隊の多国籍軍参加・改憲の動き」十一、「景気・雇用」十、政治家のモラルなど「その他」六。インタビューした半分以上はどこに投票するかは決めていません。

 ▽JR大阪駅前歩道橋での百人へのシール投票では「年金・消費税」が五十七人と過半数。「将来が不安。今度の法律には納得していない」=男性(38)、同市住之江区=など、年金生活者から若手サラリーマンまで幅広い関心。学生などが多くあげた「雇用・景気」二十五人。「自衛隊の多国籍軍参加・改憲の動き」は十五人。


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