日本共産党

2004年6月17日(木)「しんぶん赤旗」

フジ側に全面反論

謝罪放送要求訴訟で陳述

日本共産党


 フジテレビが昨年の総選挙前に放送した番組で、兵本達吉元日本共産党参院議員秘書が拉致問題を理由に除名されたかのように事実をねじ曲げ、日本共産党の名誉を棄損したとして、日本共産党が訂正・謝罪放送と損害賠償を求めている訴訟の第四回口頭弁論が十六日、東京地裁で開かれました。

 この日の弁論で日本共産党は、問題の番組「完全再現!北朝鮮拉致“25年目の真実”」で兵本氏の除名理由について触れておらず、名誉棄損の具体的な事実はない――などとした被告のフジテレビ側の主張に全面的に反論する準備書面を陳述しました。

 準備書面は、フジテレビが番組の事前紹介用に作成した文書で「兵本は…拉致被害者救出のため奔走し、頻繁に警察に出入りしたがゆえに“警察のスパイ”として党を除名されてしまう」と紹介していること、兵本氏の登場シーンのうち除名部分が四分四十一秒と26%を占めている事実などを指摘。番組の構成も「兵本氏がクビ(除名)を覚悟して拉致問題で頑張った」ものとして描くなど、意図的に除名理由をゆがめていると厳しく批判しました。

 また、フジテレビが兵本氏の除名理由について公安警察との関係であることを知っていながら「真実に無関心で故意に虚偽の放送をした」と厳しく批判しました。


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