日本共産党

2004年6月15日(火)「しんぶん赤旗」

金融関連2法案

与党が強行可決

参院本会議で委員会審議打切り

池田、大門議員反対討論で批判


 自民、公明の与党は十四日の参院本会議で、財政金融委員会で審議中の公的資金投入で地域金融機関を再編する「金融機能強化特別措置法案」など金融関連二法案について、円より子委員長(民主)に「中間報告」を求める動議と本会議審議を求める動議を提出。委員会審議を強引に打ち切って強行可決しました。

 中間報告を求める動議の反対討論で日本共産党の池田幹幸議員は、中間報告は「特別に必要な場合」のみ許されるものであり「議会制民主主義を破壊する暴挙」と糾弾。審議を遅らせてきた与党の責任を野党に転嫁する公明党の冬柴鉄三幹事長のテレビ番組発言をあげて「恥を知れ」と批判、審議未了で廃案とする以外ないと強調しました。

 同法案を本会議審議にかける動議の反対討論で大門みきし議員は「地域経済にも中小企業にも百害あって一利なしの法案を押し通すことは認められない」とのべました。

 同法案の反対討論で池田議員は、法案は地域金融機関の合併・再編を強力に推し進め貸し渋りや貸しはがし、リストラをひどくし、地域への資金供給という本来の役割をゆがめると指摘。「信用秩序の維持」という建て前も投げ捨て一部の金融機関の体力を強化するための公的資金投入に大義名分は何もないと批判し、中小・地域金融の支援・育成をすすめることこそ求められるとのべました。


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