日本共産党

2004年6月12日(土)「しんぶん赤旗」

公益法人と政治団体 活動分けろ

厚労省が都道府県に文書

日医、日歯、看護協会にも

共産党の追及議事録添える


 日本歯科医師会(日歯)などの公益法人が表裏一体の政治団体をつくり、組織ぐるみ選挙をしていることについて、厚生労働省が公益法人と政治団体の活動を峻別(しゅんべつ)するよう求める事務連絡文書を都道府県に出していたことがわかりました。

 文書には日本共産党の国会議員が、この問題を思想信条の自由にかかわるとして再三取り上げたときの議事録も添付されています。

 厚労省医政局が出したこの文書は「公益法人の活動と政治団体の活動の峻別について」という四月二十七日付の事務連絡です。

 文書は「公益法人の活動と政治団体の活動の峻別については、国会において具体的な事例の指摘を交えつつ、大きく議論がなされている」と指摘。「公益法人のFAX、封筒等を用いて会員に対して政治団体の会費納入を依頼していた事例」「公益法人と政治団体の会費の振込先を公益法人名義の同一の銀行口座としていた事例」などを不適切な事例としています。また、不適切な事例の有無を調査し、あった場合は当該公益法人に改善指導を行うよう求めています。

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八田ひろ子議員

 同医政局は、日本医師会、日歯、日本看護協会に対しても同日付でこの文書を添え、「趣旨をご理解いただき…傘下の団体に対する適切な対応」を要請しています。

 添付議事録には、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子、小池晃両参院議員の関連質問部分がふくまれています。

 佐々木議員は、日歯と日歯連の一体化ぶりを追及、八田議員は日医の政治団体、日本医師連盟の参院選対策特別会費徴収などの問題を追及、小池議員は、日歯と日歯連の会費一括徴収問題などを取り上げています。

自民の責任重大

 日本共産党の八田ひろ子参院議員の話 厚生労働省は二〇〇一年八月にも同様の通達を行っています。ところが、なかなか「峻別」が実施されていないんです。自民党はいまだに医師会などの公益法人を下請けのように使って、お金も一体となって集めて、驚くべきぐるみ選挙をやっています。これに頼ってきた小泉首相や自民党の責任は重大です。これをきっちりやめさせなければ、坂口大臣には清潔な政治を語る資格はありません。


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