2004年6月11日(金)「しんぶん赤旗」
政府のBSE(牛海綿状脳症)対策を悪用した牛肉偽装事件で、全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)専務理事で「ハンナン」元会長浅田満容疑者(65)から買い上げ対象の牛肉焼却を依頼された福谷剛蔵大阪府羽曳野市長(62)が、同容疑者との面会日を記した日程管理簿を、職員に指示して改ざんした疑いがあることが十日、関係者の話で分かりました。
福谷市長は、広域行政事業組合が運営する焼却施設「柏羽藤クリーンセンター」(同府柏原市)の管理者。同センターでは二○○二年一月から三月にかけ、牛肉偽装で摘発された全同食などの買い上げ対象牛肉約千六百二十トンを焼却しました。これらの牛肉は、浅田容疑者が持ち込んでいました。
福谷市長は一日、同組合の議会で、焼却前の○一年十二月二十八日、市長室を訪れた浅田容疑者から直接「柏羽藤で焼けないか」などと依頼を受けたと説明していました。この日は保管牛肉の焼却処分が決まったことを受け、環境省が一般廃棄物として焼却できることを各都道府県に通知した日でした。
ところが、実際の依頼は同日より前で、福谷市長が日程管理簿の改ざんを職員に指示したといいます。浅田容疑者は焼却処分の実施情報を事前に入手し、同市長に依頼した疑いが出てきました。
羽曳野市は既に、○一年と○二年の市長の日程管理簿について、特捜部に任意提出しています。福谷市長は今月五日から、体調不良で同市内の病院に入院しています。