日本共産党

2004年6月9日(水)「しんぶん赤旗」

年金改革―参院選で審判下し新しい

国会で国民的討論のやり直しを

京都・京丹後市 不破議長が訴え


 日本共産党の不破哲三議長は八日夜、京都府京丹後市内の演説会で、参院選の熱い焦点である年金改革問題について、自民、公明両党が強行した年金改悪法と民主党案を対比しながら、日本共産党がなぜ国民の願いにかなう真の改革の道筋を示せるのかを説き明かしました。

 不破議長は、同じ年金でもヨーロッパでは「楽しい話題」なのに日本で「悩みの種」となっているのは、現行水準が国際水準からみても貧しいうえに、政府がそこにさらに給付減・負担増の大改悪をおこなおうとしているからだ、と強調。民主党も給付減・負担増の「改革」しか示せないなかで、日本共産党はだれでも五万円をもらえる最低保障年金制度の創設を提案し、その財源も、国民の新たな重い負担を求めない方策をうちだしていることを示しました。

 不破議長はつづいて「自公や民主の『改革』だと負担を押しつけることばかりなのに、なぜ共産党は別の提案ができるのか。そこを考えていただきたい」と問いかけ、日本の税金の使い方が、公共事業中心になっている逆立ちぶりの極端さをヨーロッパ諸国と対比しながら示し、そこにメスを入れる立場にたっているからこそ、国民の希望にこたえる年金改革の提案ができるのだと訴えました。

 不破議長は、自公両党が年金未納問題でも党利党略に終始し、「百年安心」の偽りが暴露されると、強引に審議を打ち切った態度を厳しく批判。「一億一千万人の国民全体の暮らしにかかわる問題を、これほど乱暴に決めてしまうやり方には、今度の選挙でしっかりとした審判を下し、新しい国会では、この無法な法律を実施させないことをきちんと決めて、ほんとうにみんなが納得できる年金の制度をつくるところまで、国民的討論をやろうではありませんか」と提案し、大きな拍手に包まれました。


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