日本共産党

2004年5月8日(土)「しんぶん赤旗」

高知市

定員外保育料で裏金

公明、保守市議理事の保育所


 高知市議会の議長経験もある公明党と保守系会派の市議が理事を務める社会福祉法人「江ノ口保育園運営協会」(田能満寿夫理事長)運営の保育所で、定員外で入所させた自由契約枠の児童の保育料を、裏金として流用していたことが七日、わかりました。同日の市議会厚生常任委員会で市が報告しました。

 市の報告によると、この社会福祉法人が運営する「江ノ口保育園」は九八年度から昨年度までに、市への報告など正規の手続きをとらずにのべ二十三人の児童を、自由契約枠で入所させ、その保育料約千四百万円を裏帳簿で管理。その内、約一千万円が支出済みで、その大半が職員手当や研修旅行に支出されたといいます。

 問題の社会福祉法人の理事で市議を務めているのが、公明党の岡村康良議員と、新風クラブ(保守系)の浜川総一郎議員。両氏は同日、おこなわれた会派代表者会議で、裏金を使っておこなわれた旅行などに参加したことを認めました。一方で岡村議員は自由契約枠での児童の受け入れや、その保育料の裏金化などについて「一切、関知しておりません」と開きなおりました。浜川議員は「勉強不足、認識不足」などとのべました。

 市は週明けに園に対して特別監査を実施する予定。同常任委員会の岡田泰司委員長(日本共産党)は「議員が絡んだ問題であり、議会の姿勢が問われる。委員会として徹底解明を進める」と表明しました。


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