2004年4月29日(木)「しんぶん赤旗」
 記者団の質問をうける穀田国対委員長＝28日、国会内 |
日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十八日午後、国会内で、与党による衆院厚生労働委員会での年金改悪法案の強行採決について記者団に問われ、「運営上も、内容上も、かつてない暴挙だ」と糾弾し、「採決を差し戻し、国民の前で堂々と慎重な審議をすべきだ」と強調しました。
穀田氏は「与党が連休前の採決を一貫して叫び、ルールを無視して強行したことに最大の問題がある」と運営上の問題を指摘しました。
また、日本共産党の追及で短時間の審議の中でも、(1)保険料連続引き上げで年金制度の空洞化に拍車をかける(2)給付水準の一律１５％カットで生存権を侵害する(3)消費税増税に道を開く――という政府案の問題点が明らかになったことをあげ、「国民的な討論をしっかりすることが国会の役割だったにもかかわらず、与党の採決はこれを事実上封鎖するものだ」と批判しました。
今後の対応について穀田氏は、「今まで年金問題の審議は、五年に一度あったが、今回の政府案は、国会の審議なく自動的に保険料を引き上げ、給付水準を引き下げる法案だ。しかも与党側にすれば『百年安心』といった法案だ。それにふさわしい審議をするのは当たり前だ」と述べ、採決を差し戻し、徹底審議を求めていく考えを表明しました。
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