2004年4月25日(日)「しんぶん赤旗」

年金街頭インタビュー

不況なのに/親も私も払えない

消費税に批判、共産党案はいい

　東京・ＪＲ新宿駅頭での街頭インタビューでは、政府の保険料無駄づかいや消費税増税の動きなどにも強い批判が――。

年金改悪反対訴え 年金大改悪に反対し、各地でとりくまれた宣伝行動。東京・新宿、原宿、渋谷の各駅前ではあわせて100人を超える労働者、年金者がビラを配り、署名を呼びかけました＝24日新宿駅東口

　大規模年金保養基地「グリーンピア」建設、社会保険庁幹部の交際費まで支出していた保険料流用問題などで聞くと…。

　世田谷区の宗教法人職員（３６）は「保険料ムダ遣いの責任をどうにかすべきだ。ほっといたまま保険料を上げるのは納得できない」。

　名古屋市から上京した主婦・牧野幸子さん（５１）も「年金の積みたて金はグリーンピアだけじゃなくて、株運用でも失敗してこげつかせてるのに責任とってないのは許されない。こうしたことをあらためないまま、法律だけ通すのはおかしい」。

　大臣の保険料未納問題には「制度の危機だから政府の年金改革案はやむを得ない」というサラリーマン（４４）も「ふざけるなという話。立場のある人は責任をはたしてほしい」と語ります。

　与党も民主党も、年金財源のためといって主張している消費税率アップ。旅行会社の営業職の加藤さん（３４）＝女性＝は「消費税を年金の財源に充てるの反対」といいます。「四月からの税込み表示は税率アップのためというのがミエミエ。国民をばかにしていますよ」。顔を真っ赤にして怒っていました。

　調布市の西本芙美子さん（５６）＝失業中＝は、勤めていた水道工事会社が倒産。天引きされていた厚生年金保険料は会社が資金繰りに使っていました。「小泉さんは景気は回復しているといいますが、零細企業のことなんか全然分かっていない。庶民の暮らしはもっと悲惨な状態ですよ。腹が立つ」と語りました。

　全額国庫負担で月五万円の「最低保障年金制度」実現を目指す日本共産党の政策を説明すると、多くの人から期待の言葉が返ってきました。

　練馬区の公務員の男性（５４）は「政府案よりずっといい。民主党みたいに安直に消費税を財源に充てるより税金のムダ遣いをあらためる方がいい」。