日本共産党

2004年4月22日(木)「しんぶん赤旗」

年金改悪反対

地域から広げよう

共同へ連絡会結成 東京・世田谷

学者、文化人、連合系組合…幅広く参加


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年金改悪に反対する署名を集める連絡会の人たち=21日、東京・世田谷区

 「年金改悪反対を国民的運動にしよう」と連絡会を結成し、運動を進めている団体があります。先月結成された、東京・世田谷区の「年金改悪反対、年金制度の充実を求める世田谷連絡会」です。連絡会には全労連加盟組合や連合傘下の組合、学者や文化人など幅広い人たちが「年金改悪反対」という一点で加わっています。

 呼びかけ人は、作曲家の池辺晋一郎さんや能楽・演出家の観世栄夫さん、学者・弁護士、労働組合の議長など十三人。全労連加盟の世田谷区労連議長、地域ユニオンの世田谷地区労議長、連合傘下の組合の支部長の三者も名を連ねています。

 代表世話人を引き受けた小越洋之助国学院大学教授は、「今回の改悪案は保険料の引き上げ、給付削減を自動的に行うというもの。地域から共同の運動をつくろうというとりくみはあまり聞いていない。画期的ではないか」と話します。

 全日本年金者組合世田谷支部の金子民夫書記長(66)は、「改悪阻止の運動を、若い人も含めた本当に幅広い運動にするにはどうすべきか。みんなで話し合い、著名人や労働組合の方に呼びかけ人になってもらうよう手紙を送ったんです。みなさん、快く引き受けてくださいました」と言います。

 同連絡会は、今月十五日、六百人が集まった世田谷地区労、同社保協、区労連各代表呼びかけの集会に参加、デモ行進、多くの注目を集めました。会の趣旨に文化人・学術各界関係者およそ五十人が賛同のメッセージを寄せています。

 今国会に提出する署名の目標は五万。二十一日、同会の街頭での署名の呼びかけに応じた若い女性は「将来の見通しがたたない」と言います。手押し車に買い物袋をいっぱいつめていた女性は、「税金の使い方がおかしいのよ。年金改悪なんて反対。ムダづかいをなくせばいいのよ」など、口々に不満を訴えます。


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