日本共産党

2004年4月3日(土)「しんぶん赤旗」

パレード、集会、パネル、紙芝居、署名、座り込み…

取組み多彩に

4・15年金スト


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 全労連などでつくる〇四国民春闘共闘委員会は、国会で審議入りした年金改革法案を阻止しようと、草の根の運動を広げています。今春闘の最大の課題と位置付け、十五日には、全国でいっせいに「年金ストライキ」に立ち上がります。

 職場では、始業時の時限ストやパート労組の十五分いっせいスト、昼休みの職場集会などを予定しています。タクシードライバーやトラック運転手などのパレードも各地で取り組まれます。

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「年金改悪は許さないぞー」とこぶしをあげる座り込み参加者=3月24日、国会前

 秋田県では当日、千人規模での集会を予定。連日宣伝カーを走らせています。年金ビデオやパネル、紙芝居などを駆使し、県内五百カ所での学習会も。学習会に参加した労働者を中心に、「年金改悪反対」を訴える意見広告ポスターへの賛同が広がっています。

 大阪府では、大阪労連と、中小業者や女性などの団体が一緒になって連絡会を結成。十五日までに、年金改悪の内容を府民に知らせるビラを届けようと奮闘中です。ある労働組合が団地内で宣伝をしていたところ、「年金改悪には本当に腹が立つが、何をしたらいいか、分からなかった。ありがとう」と署名に応じる人もいました。

 広島県では、十五日にむけて年金改悪反対のうねりをつくりだそうと、「県民の会」が老人クラブなどに年金改悪反対の署名を届け、協力を申し入れています。「署名用紙をもう少しください」「われわれもがんばりますから、あなたがたもがんばって」とどこでも歓迎されています。

 山口県では、年金改悪反対の思いをたくす一口五百円のカンパを訴えています。集まったカンパで十五万枚のビラを作製しようと計画。十五日朝には、工場や市役所の門前や主要ターミナルなど三十カ所でこのビラを配布し、日中は地域で全戸に届ける予定です。

 熊本県では、市内の繁華街にある公園にテントを張り、座り込みで市民にアピールします。有明海や川辺川を守る市民団体や労組、民主団体など十五団体で、春の共同行動をおこなう実行委員会として、年金問題にも取り組んでいきます。

 多彩な取り組みの力となっているのは、「むずかしい」と敬遠されがちな年金制度と改悪の内容を学ぶ学習会です。「年金講師団」を各地に派遣しているのは、厚生労働省や社会保険庁に勤める職員でつくる全厚生労働組合。昨年十月から二月までに講師派遣をした学習会は三百四十二回。二月以降、その回数も増加しています。


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