日本共産党

2004年3月31日(水)「しんぶん赤旗」

回転扉事故

調査、法整備直ちに

富樫議員 政府の安全軽視追及


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質問する富樫議員=30日、参院国交委

 「メーカーまかせではすまされない」。東京都港区の「六本木ヒルズ森タワー」で、大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(6っ)が回転ドアに頭を挟まれて死亡した事故で、日本共産党の富樫練三参院議員は、三十日の参院国土交通委員会で、事故の原因と政府の責任を追及しました。

 事故のあった六本木ヒルズでは、昨年四月のオープン以来三十回以上の事故が起きています。

 富樫氏は、事故の多発がビル所有会社に伝えられていたのに、有効な対策がとられなかったことが問題だと指摘。建築基準法に回転ドアの基準がなかったことについて、「基準がないではすまない問題。事実上メーカー、施工者まかせがあった」と政府の姿勢を批判し、国土交通省としてただちに責任ある調査をおこない、法整備に取り組むよう求めました。

 さらに、事故の一週間前の衆院国土交通委で、政府の都市再生本部次長が六本木ヒルズについて「建設投資だけで二千九百億円。半年で二千六百万人もの人が訪れている」と都市再生のモデルとして持ち上げる答弁をしていたことをあげ、今回の事件は「経済効果、利潤最優先のもとで安全性が軽視されてきたのではないかという警告を発している」と指摘しました。

 石原伸晃国土交通相は「法改正も視野に入れ、原因の徹底究明にも取り組む」と答えました。


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