日本共産党

2004年3月31日(水)「しんぶん赤旗」

私の年金で息子を支えている。このまま死ねない

学生無年金障害訴訟の原告

国は控訴せず救済を

厚労省に要請


 学生無年金障害者訴訟全国連絡会(吉本哲夫会長)は三十日、坂口力厚労相に、原告勝訴の東京地裁判決(二十四日)を尊重し、控訴せず、無年金障害者を年金制度で救済するよう文書で要請し、厚労省と交渉しました。

 福岡、大阪、京都などの各地の学生無年金障害者訴訟の原告や支援者など二十数人が厚労省で朝川知昭年金課長補佐らに無年金障害者の救済が一刻も猶予がならないことを苦しい生活実態を示しながら訴えました。

 吉本会長や、東京地裁で「障害基礎年金不支給決定取り消し」の判決を勝ち取った岡村佳明さんの父三郎さんが、控訴せず、東京地裁の判決にしたがって、年金制度で無年金障害者の救済を急ぐよう求めました。

 大阪地裁で原告としてたたかっている神戸市西区の糀康宏さん(50)は「学生無年金障害者は、自分の落ち度ではないのに、長い間放置され苦しんでいる。年金制度ですぐに解決してほしい」と訴えました。福岡県大野城市からきた福岡地裁の原告(38)の父(72)は「私の年金で息子をやっと支えています。このままでは死んでも死に切れません」と声を振り絞るように訴えました。

 その後、連絡会の人々は、国会におもむき、各党に無年金障害者問題の解決を要請しました。


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