日本共産党

2004年3月20日(土)「しんぶん赤旗」

日本共産党・不破議長がハンガリー労働者党代表と会談


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ハンガリー労働者党のジュラ・トゥルメル議長(左)とあいさつする不破哲三議長(右)=19日、党本部

 日本共産党の不破哲三議長は十九日午後、党本部で、ジュラ・トゥルメル議長を団長とするハンガリー労働者党代表団と、二時間近く会談しました。

 トゥルメル団長は招待に感謝し、志位和夫委員長との会談に続き、広島、京都で、また「しんぶん赤旗」編集局や国会議員団との交流で、日本共産党について多くを学んだこと、原爆が最初に投下された広島では強烈な印象を受け、多くのハンガリー人にこの地を訪問してもらいたいと思ったことなど、訪問の感想を語りました。

 不破議長は、あらためて代表団を歓迎し、日本共産党の活動を意欲的に研究しようという代表団の活動ぶりを聞いて、うれしく思っている、と述べました。

 トゥルメル団長から、旧体制崩壊後、十五年前に誕生した同党の活動のあらましを聞いたあと、不破議長は、「資本主義の条件のもとでの日本共産党の活動が、少しでもあなたがたのお役に立てばありがたい」として、「五〇年問題」を解決して以後の日本共産党の活動の歴史を多面的に語り、五〇―六〇年代には、国政選挙の得票率2%前後という状況から出発した党が、なにをよりどころにして前進してきたのかについて、その中心点を簡潔に説明しました。トゥルメル団長は、「日本共産党が2%の得票率からここまで前進したという歴史を聞いて励まされる」と述べ、参院選での前進を希望しました。

 不破議長はまた、第二十三回大会の綱領改定で、社会主義論を全面的に書き換えたこと、その中心の一つは、生産物の分配方式を中心にしたレーニン的な解釈をのりこえて、人間の全面的発達を保障するというマルクス以来の未来社会論の核心を明確にした点にあったことを説明し、この見地が多くの青年のあいだで反響を広げていることを紹介しました。

 トゥルメル団長は、不破氏の「レーニン『国家と革命』を歴史的に読む」を英語訳で研究したことも述べながら、今後、理論分野でも交流を深め、日本共産党の理論と歴史をハンガリーに伝えてゆきたい、とのべました。

 不破議長は、「『国家と革命』の研究はこの本のなかでおこなったものです」と説明しながら、トゥルメル団長に著書『レーニンと「資本論」』(全七巻)を贈りました。

 会談には、日本側から緒方靖夫国際局長・参議院議員、田代忠利国際局次長が、ハンガリー側からマグダ・カラチ副議長、シャーンドル・ウルバーン幹部会委員・ノーグラード州委員長、フェレンツ・ゲステシ法規委員会責任者が出席しました。


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