日本共産党

2004年3月18日(木)「しんぶん赤旗」

不破議長の党綱領講義 (2日目)

「世界情勢論」を縦横に


 日本共産党の不破哲三議長は、十七日、中央党学校(静岡県熱海市、伊豆学習会館)で、前日に続き綱領講義をおこない、受講者の質問に答えました。

 この日の講義(第五講)は、「第三章 世界情勢―二〇世紀から二一世紀へ」です。

 不破議長は、六一年綱領以来の四十三年間に、党の国際情勢の認識がどのように発展してきたかを、アメリカ帝国主義論、資本主義の全般的危機論、ソ連論などを中心にふりかえり、世界政治と直接切り結んでの最近の外交活動でえた認識の発展もくわわって、新しい綱領の世界情勢論が形づくられたことを説明しました。

 そして、第七回中央委員会総会報告、第二十三回党大会報告での解明を踏まえながら、現在の世界情勢の特徴について補足的に説明したいとして、発達した資本主義諸国、社会主義をめざす諸国、アジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカ諸国、以前ソ連・東欧圏に属した諸国の動向について語り、激動の世界の生きた動きを縦横に描きだしました。

 講義のなかでは、一九六六年の最初のベトナム訪問以来四十年近くにわたる、不破議長自身の諸外国との交流の経験も、多くのエピソードをまじえて紹介され、会場はしばしば笑いに包まれました。

 不破議長は、最後に、綱領が、国民の前でかかげる党の旗であり、また党の活動の指針であるという二つの意義をもっていることをあらためて強調。情勢の綱領的認識をしっかり持ってこそ、社会や世界の奥深いところでの変化の流れをつかむことができるし、“山あり谷あり”の運動のなかでも、確固とした活動をつらぬいてゆけるとして、綱領学習を引き続き強めるよう呼びかけました。

 この第五講は二時間あまり続き、その後、受講者の質問に答える時間がもたれました。一時間あまりの限られた時間でしたが、受講者は活発に手をあげて、綱領の各章にわたる十数項目の質問が次々と出され、不破議長がそのすべてにていねいに答えて、拍手のなかで、綱領講義は終了。

 全国から集まった九十人余の受講者は、二日間にわたる濃密な講義・質疑応答に集中して聞き入り、充実した表情で席をたちました。


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