日本共産党

2004年3月9日(火)「しんぶん赤旗」

警察の裏金 徹底調査を


北海道議会

道側の姿勢を追及

真下道議

 日本共産党の真下紀子道議は八日の道議会本会議の一般質問で、道警報償費の不正支出疑惑について元釧路方面本部長の原田宏二氏の証言をうけ、道知事の姿勢をただしました。

 真下道議は「知事が予算措置した捜査用報償費、旅費などが裏金にまわされ、飲食やゴルフ代にまでなっていたことが、当事者の口から初めて議会という公式の場で明らかにされた」と厳しく追及。山口博司副知事は「公の場で発言されたということは、たいへん重たいもの」とのべました。

 真下道議が調査・監査の結果が出るまで予算の凍結を迫ったのに対しては、凍結は考えていないとの答弁を繰り返しました。

 道議の接待について芦刈勝治道警本部長は「事実関係を確認できない」と逃げの答弁に終始。

 真下道議が「奈良県と京都でも本部長の経験があるが、その際、原田氏と同じような経験はなかったのか」と迫ったのに同本部長は否定しました。

 真下道議は「原田氏は全国で最初に不正を実名で告発したものであり、『不正をゆるさない』との道民の声にこたえ、信頼される警察への再出発を果たすために真相解明と再発防止策を」と求めました。同本部長は「速やかに公表する」との答弁にとどまりました。

静岡県議会

緊急質問でただす

花井県議

 開会中の静岡県議会二月定例会において八日、静岡県警がカラ出張を繰り返し、裏金をつくっていた不正経理問題に関し、三十四年ぶりの緊急質問が行われ、日本共産党の花井征二県議団長が、水田竜二県警察本部長をただしました。

 花井県議は、「県警本部総務課以外の他の部・課および各警察署についても徹底した調査をおこない、うみを出し切ることが必要だ」と強調。大橋亘警務部長が記者会見で、一九九五年度にカラ出張で捻出(ねんしゅつ)した九百四十万円(捜査員への激励費四百九十万円、慶弔費九十万円、パソコンなどの備品購入費五十万円など)について、「堂々と獲得できるはずの費目で返還には及ばない」などとのべたことに関し、「カラ出張による請求自体が詐欺的不正行為。私的流用がないとはいえ、議決のない公金支出は違法だ」と批判し、使途の明細の公開を要求しました。

 水田県警本部長は、「今後できるだけ公開してまいりたい」とのべるとともに、同日設置した県警察予算執行調査委員会で、今後の対応を検討する考えを表明。

 花井県議は再質問で、捜査上の秘密をたてに避けてきた捜査報償費等に関する調査結果の公開を強く要求しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp