日本共産党

2004年3月4日(木)「しんぶん赤旗」

高橋議員

東北の医師不足深刻

小児医療体制の拡充要求


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質問する高橋議員=2日、衆院予算委分科会

 日本共産党の高橋ちづ子議員は二日の衆院予算委員会の第五分科会で、東北地方の医師不足による深刻な医療空白の実態をとりあげ、国の責任で地域医療を守り小児医療体制を拡充していくよう求めました。

 高橋氏は、東北地方では、小児救急拠点病院がゼロ、常勤当番医がいる医療圏が青森県でゼロなどの実態を示し、「現状をどう認識しているか」とただしました。坂口力厚労相は「北海道、東北は医師そのものの数、特に小児科医が足りない」と答え、「医師の数は地域的な偏りがあり、専門科目にも偏りがあるのでどう是正するかが課題だ」とのべました。

 高橋氏は、「春から常勤医師が二人だけになり仙台に行かざるをえない」というメールが宮城県古川市の男性から届いたことを紹介。国の責任で、地域医療を拡充するよう求め、国立病院の統廃合で国立療養所の常勤小児科医が減っている問題をただしました。

 坂口厚労相は「(国立療養所は)地域医療の大きな柱。(医師を引き揚げた)大学病院とよく話し合ってほしい」とのべました。

 再編が進む自治体病院の問題で高橋氏は、青森県五所川原市の周辺地域で「産婦人科(の医師)がいなくなり五所川原市まで自分で車を運転してきている」などの声があがっていることを紹介。地域医療を後退させないために、国として強力な支援が必要だとのべました。坂口厚労相は「地域の政策医療を担当しているので一般の病院と違った側面があり、すべて採算性にのっとってやればいいわけではない」と答えました。


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