日本共産党

2004年3月2日(火)「しんぶん赤旗」

職業被ばく 指針出す

航空乗務員宇宙線対策 吉井議員に文科相


 日本共産党の吉井英勝議員は一日の衆院予算委員会第四分科会で、国際的には職業被ばくと位置付けられている航空機乗務員の宇宙線被ばくについて、日本の対策の遅れを追及しました。河村建夫文科相は「職業被ばくについては、この一年の間にきちんとしたガイドラインを出したい」と答えました。

 航空機乗務員の宇宙線被ばくについては、一九九〇年に国際放射線防護委員会(IPRC)が職業被ばくと位置付けるよう勧告。九五年には日本共産党の国会追及に、政府は「放射線審議会で国内法にどのように取り入れるか…検討の真っ最中」と答弁しました。日本乗員組合連絡会議と客室乗務員連絡会は二月六日、河村文科相に被ばく防護を改めて要請しています。

 吉井氏は「九〇年の勧告から十四年、国会質疑から九年たつ」と指摘し、「放射線障害防止法の一部改正が検討されている。職業被ばくをきちんと位置付け、健康管理に必要な線量の基準も明確にすべきではないか」とただしました。

 文科省の小田公彦審議官は「次の長期的課題に位置付けている」と答弁。吉井氏は十四年間の遅れを指摘し、「法律できちんと定め、乗務員の被ばく低減化とそのための被ばく線量の測定、記録、管理、防護対策を航空会社に義務付けることが必要だ」と強調しました。


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