日本共産党

2004年2月17日(火)「しんぶん赤旗」

日歯連からの100万円献金

坂口厚労相 記載なし

一部返還主張


 政治資金規正法違反で強制捜査をうけた日本歯科医師連盟(日歯連)が二〇〇二年、坂口力厚生労働相(公明党)の政治資金パーティーに百万円の会費を支出したと政治資金収支報告書に記載しながら、坂口厚労相側の収支報告書には支払いを受けた記載がないことが十六日わかりました。坂口厚労相の事務所は「二回のパーティーで、収支報告書に記載義務のない二十万円ずつもらい、残り六十万円は返還した」と本紙に回答。しかし一方の日歯連側に六十万円返還の記載もなく、不明朗な政治資金のやりとりが浮かんでいます。

 坂口厚労相は〇二年十二月十五日に三重県内のホテルで「大臣就任祝賀の集い」、翌十六日に東京都内のホテルで「医療福祉を語る夕べ」という名称の政治資金パーティーを開催。日歯連は同年分の収支報告書に、十一月二十六日付で、「語る夕べ」に百万円の会費を支出したと記載しています。

 二十万円を超えるパーティーの会費収入は、収支報告書に記載する義務がありますが、坂口厚労相の資金管理団体の収支報告書には、日歯連から支払いを受けた記載がありませんでした。

 本紙の取材に、坂口厚労相の事務所は「十一月二十六日に百万円が振り込まれ、お願いした金額と違うので、三日後にパーティー分を除いた六十万を返還した」としました。

 日歯連は百万円の支出についての訂正も返還金にあたる収入の記載もありませんでした。

 日歯連の代理人は本紙の取材に回答しませんでした。

「上限20万円」事実と食違い

厚労相の収支報告

 坂口力厚生労働相は十六日の衆院予算委員会で、日歯連からの百万円のパーティー券収入について聞かれ、「最高額、どの何に対しましても同じですけれども、二十万円を上限ということにしていて、それ以上のパーティー券を買っていただいておるところはない」と答えました。

 ところが、同氏の資金管理団体「坂口力後援会」の〇二年の政治資金収支報告書によると、「三重県医師連盟六十四万円」「三重県歯科医師連盟三十万円」という記載があり、国会での答弁と違います。


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