日本共産党

2004年2月15日(日)「しんぶん赤旗」

民青同盟第31回全国大会 不破議長が講演

現代社会の矛盾と
未来社会の展望を縦横に


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「新しい世紀と新しい綱領」と題して公演する不破哲三議長=14日、東京都内

 日本共産党の不破哲三議長は十四日、東京都内で開かれている日本民主青年同盟第三十一回全国大会で「新しい世紀と新しい綱領」と題して二時間にわたって講演しました。最新の統計資料や、フランスの週刊誌で百ページにわたってマルクスの特集が組まれたエピソードに会場からは「ほうー」と幾度も驚きの声。目を輝かせて聞き入る青年たちの姿が目立ちました。

 「二十一世紀という新しい世紀に入ってまだ三年ですが、この世紀が日本にとっても、世界にとっても、歴史の新しい時代を切り開く世紀になることは、はっきりしてきました」と切り出した不破さん。世界も日本もそこで生きる人間集団がどう働きかけるかで流れが変わってくることが毎日の現実で実感できるようになっていることを強調したうえで、未来社会論を中心に新しい綱領について語りました。

 資本主義の特質である利潤第一主義では不況・恐慌、貧富の格差、地球の管理そのものができなくなっている状況を告発し、新たな綱領で展開した「生産手段の社会化」によって、人類の「本史」の扉が開かれることを縦横に説き明かしました。

 世界についても、六十二億の地球人口のうち、その国の政府がアメリカのイラク戦争を支持している国の総人口が十二億人、反対・不支持の国の人口が五十億人という数字も示しながら、二十一世紀の激動の世界の状況を生き生きと語りました。「二十一世紀は、自分で自分の歴史をつくる人間の力が二十世紀よりももっと積極的にもっと大事に発揮されなければならないし、その条件がある時代です」と強調。「若い世代のみなさんが、新しい綱領が示す未来社会論の展望を力にしながら、科学的社会主義の理論をしっかりと身につけ、当面の課題にとりくみ、一人ひとりの生きがいを歴史をつくる仕事に結びつけてほしい」と結びました。

 「CS通信で友だちが不破さんの話をきいてくれているはずなんです」と語る茨城の鈴木ひとみさん(19)は、「労働時間の短縮で自分だけの時間ができて、いろんなことができるって楽しい。どうやって現実とのギャップを埋めていくか、いまの生活のなかにこの展望をいかすか、語り合いたいんです」と語りました。



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