日本共産党

2004年2月13日(金)「しんぶん赤旗」

1億4千万円どこに

自民の最大スポンサー 日歯連、虚偽記載の疑い

衆院予算委 佐々木議員が追及


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パネルをしめして質問する佐々木憲昭議員=12日、衆院予算委

 「一億四千万円の資金はどこにいったのか。きわめて不明朗だ」――政治資金規正法違反(虚偽記載)の容疑で強制捜査を受けた日本歯科医師会(日歯)の政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)から都道府県連盟への交付金と、都道府県連盟側が受け取ったとしている交付・寄付金とのあいだに約一億四千万円にのぼるくい違いのあることが、十二日の衆院予算委員会で明らかになりました。日本共産党の佐々木憲昭議員が独自に調査したもの。

 日歯連は、自民党の最大のスポンサー。佐々木氏は調査と厳正な対処を求めました。佐々木氏によると、日歯連は都道府県歯連に約四億五千四百万円を交付金として支出(二〇〇二年収支報告書)。ところが、各都道府県歯連の報告書では、日歯連からの入金は、約三億一千五百万円しか記載されていませんでした。

 佐々木氏は、「少なくとも政治資金報告書の虚偽記載にあたるのではないか」と述べ、調査して厳正に対処するよう要求。法務省の樋渡利秋刑事局長は「刑事事件としてとりあげるべき事実があれば、適切に対処する」と答えました。

 佐々木氏は、歯科医師会加入と同時に自動的に歯科医師連盟に加入させられ年間十八億円もの日歯連会費が集められる仕組みも指摘。「あまりにも異常だと思わないのか」とただしました。

 さらに佐々木氏は、全国の都道府県の日歯と日歯連、日歯自民党支部を調べると、会長も会計責任者も住所もほとんどが同じになっていると指摘。「自民党が大衆団体を下請け化し、組織的にも一体でぐるみ選挙をしていることを証明している。このことをきちんと明らかにすることが日本の政治にとって大事だ」と強調しました。

 小泉純一郎首相は「歯科医師連盟の問題だ。会員でないから存じない」と無責任な答弁しかできませんでした。

各県組織も自民支部と一体
表

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