日本共産党

2004年2月5日(木)「しんぶん赤旗」

サラ金CM規制 テレビで新基準

民放連


 消費者金融いわゆるサラ金のCM規制について、日本民間放送連盟(民放連)は四月一日からの改定「放送基準」に新条項を盛り込みます。一月の理事会で決めました。

 「放送基準」は民放共通の自主的な倫理基準を定めたもの。それに基づいて民放各局は放送をしています。その第138項に「消費者金融のCMは、安易な借り入れを助長する表現であってはならない。特に、青少年への影響を十分考慮しなければならない」を新設しました。

 サラ金CMには、視聴者から「子どもや青年の金銭感覚をまひさせてしまう」「簡単に金が借りられる風潮をつくる」「CM量が多すぎる」と、放送の見直しを求める声が殺到していました。

 これを受けた第三者機関の青少年委員会が一昨年末、「サラ金CMは放送基準に抵触するおそれがある」とし、民放連に改善を要望。民放連は昨年三月に「消費者金融CMの取り扱いに関する放送基準審議会見解」を発表、十月から「夕方五時から夜九時までの時間帯でサラ金CMを自粛」などを実施しました。

 「しんぶん赤旗」は、増え続けるサラ金CMの社会的影響について早くから取り上げ、放送中止を訴えてきました。

消費者あおる広告禁止必要

 木村達也弁護士(全国クレジット・サラ金問題対策協議会事務局長)の話 最近の消費者金融のCMのはんらんと消費者団体からの厳しい批判を考えれば、今回の改正は当然であり遅きに失したと思う。

 消費者金融CMの全面中止を求めてきた私たちの立場からみれば、この条項はなんとも抽象的で頼りないものである。何が安易な借り入れを助長する表現なのかの解釈について定めなければ意味がない。

 イメージ広告で消費者をあおるものは禁止し商品内容を客観的・具体的に表示させる他、延滞の場合のリスクや回収方法についても明示させるべきであった。


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