日本共産党

2004年1月27日(火)「しんぶん赤旗」

「都立大再編」に適切指導を

文科相に 千282人賛同で要望書

研究教育機関有志


 東京都立四大学の廃止と新大学の設置を東京都が進めている問題で、二十六日、文科相に「学問の自由を破壊しようとする」都立大再編計画に対する「適切な指導」を求める要望書が提出されました。二十四日までに、国内外の三百二十五研究教育機関の有志千二百八十二人が賛同したものです。

 要望は、石原慎太郎東京都知事によって進められている都立四大学再編計画が「我が国の学術研究と高等教育システムを根本から揺るがし、その水準の大幅な低下を招きかねない」と憂慮を表明。文科相に速やかに適切な処置を講じ、「そうした損害を日本社会が故なくこうむることを未然に防ぐよう努力」することを要望しています。

 また、大学は国公私立の別を問わず公的な存在であり、「設置者が意のままにできるものではない」と指摘。都立大再編計画が見過ごされるならば、「大学改革の名の下に大学と学術の破壊がいくつもの個所で引き起こされる可能性がある」としています。

 呼びかけ人の鬼界彰夫氏(筑波大学)は、昨年十二月三十一日からインターネット上で賛同を募っていました。


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