日本共産党

2004年1月25日(日)「しんぶん赤旗」

苦境の牛タン守ろう

BSE問題

仙台で調査 高橋衆院議員に社長訴え


 米国で昨年十二月、BSE(牛海綿状脳症)が確認され、日本政府が米国産牛肉を全面的に輸入停止しているなか、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は二十四日、牛タンが名物の仙台市で、専門店から実情を聞きました。福島かずえ仙台市議らが同行しました。

 国内牛タンの大半は、米国産。仙台市の牛タン専門店は、約六十店舗あります。米国でのBSE確認以前、商社からの仕入れ価格はキロ八百五十円程度。それが発覚直後からはねあがり、今月は二千円に迫っています。

 「市場調整しているのは、商社。BSE発覚直後から値上げしたやり方は、火事場泥棒みたいでひどい」。牛タンの店「集合郎」の売野一子社長は話します。売野社長は「みんなの家族のことを考えると、首は切れないね」と言いました。

 市内に七店舗をもつ「喜助」の大川原潔社長は、「仙台名物をなんとか守っていきたい。再開のめどがたてば、やり繰りできるのだが」と言います。「牛タンは危険部位ではなく、ラインも別行程で他の肉とごちゃ混ぜになることはない。切り離して輸入を検討してほしい」と訴えます。

 高橋議員は、政府に対し前日、便乗値上げがないように価格の監視を行うこと、牛タンなど特殊部位の供給確保の検討、影響を受けている中小業者への経営支援など申し入れたことを報告しました。


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