日本共産党

2004年1月7日(水)「しんぶん赤旗」

党大会成功へ 職場から草の根の力を大きく

よく読み 誰にでも声かけ

大企業で「赤旗」増やし続ける

阪急電鉄労働者の脇寺敏男さん


 歴史的な日本共産党第二十三回大会の成功へ職場から草の根の力を大きくしたい−。関西の私鉄大手、阪急電鉄(本社・大阪市)で働く脇寺敏男さん(59)は今年夏、定年を迎えます。いま、長年職場の活動で培った結びつきを生かして、「しんぶん赤旗」購読の訴えに全力をあげています。

「赤旗」もってはずむ対話

 「最近の日本共産党中央委員会総会で、定年前が働き盛りで力が発揮できるときと指摘されたことに触発されました。『よし、やってみよう』と決め、『赤旗』を持ち歩いて、すすめてきました」

 毎日の「赤旗」を時間をとってよく読み、対話に生かしています。労働者はもちろん、管理職や労働組合の役員、パートの人たちとだれにでも声をかけています。昨年一年間で購読約束数は四十近くを数えます。

 ある青年労働者が「助役になりとうないんですが、どないしたらええんでしょうか」と脇寺さんに思いつめたようすで話しかけてきました。

 「わしに聞いてどうするねん」と問い返すと、「共産党の人たちやったら、なんでも知ってるやろうと思うて。お客さんのサービスも安全も社の幹部より真剣に考えているし」といいました。対話がはずみ、「ぼくも、『赤旗』を読んで勉強させてもらいます」と購読を約束しました。

労働者の味方は共産党以外ない

 脇寺さんは高校を卒業後、阪急と他の私鉄一社を受けました。両社から採用通知がきましたが、「組合の弱いところはいやや」と阪急に入社しました。当初は、「赤旗」読者ではなく、日本共産党中央委員会が発行する『月刊学習』を書店で買って読んでいました。そのころ、乗務員試験に合格して駅勤務から車掌になりました。

 職場で社会党に入るよう勧誘されたこともありましたが、「労働者の味方は共産党以外ない」と断り、一九六六年一月、すすんで日本共産党に入党します。

 一九九九年四月、五十五歳の乗務定年で再び駅に。現在、京都線の上牧(かんまき)駅に勤務しています。阪急電鉄労働組合では、二十七歳から十年間、中央委員として活動してきました。

 いま、私鉄の職場で労働者の権利を守ってたたかう、私鉄「連帯する会」の代表世話人も務めています。

安全やサービス充実できるのか

 私鉄の職場では、小泉内閣の「構造改革」によって、安全やサービスを切り捨て、労働者に犠牲を強いる「規制緩和」が一気に広がっています。

 二〇〇〇年三月に六十九人の死傷者を出した営団地下鉄では、駅員を削減する一方、駅の業務をこなせないガードマンを配置しています。近鉄では、運転士や車掌の業務を子会社に移し、契約社員やパート、アルバイトで業務をまかなっています。

 阪急でも、時間給八百円で六十歳前後の臨時従業員を雇い、駅の泊まり勤務や、嵐山線などの短い運転区間に車掌として乗務させています。

 「長年無事故のベテラン車掌をクレペリン(精神作業)検査で『不適格だ』として乗務からはずし、素人の中高年の人たちに置き換えて、果たして安全やお客さんのサービスが充実できるのか、と話すと、みんな共感を寄せてくれます」

 脇寺さんら阪急で活動する私鉄「連帯する会」のメンバーは(1)臨時従業員の配置は、あくまで退職者増に伴う一時的なものとして来期には新卒者を採用する(2)臨時従業員の車掌業務は、安全上問題で社会的には許されない。乗務定年者を再度車掌業務に復帰させるべきだ−と会社に申し入れました。

 要請を聞きつけた管理職は「あなたたちの話はよくわかる。会社もその方向に動かざるをえないと思う」と語りました。

 脇寺さんはいいます。

 「いまほど大企業職場で日本共産党や『赤旗』の値打ちが光っているときはないと思います。財界がもくろむ“保守二大政党制”に負けない労働者の立場に立つ第三極をつくるためにも、『赤旗』を増やし続けます」


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