日本共産党

2003年12月26日(金)「しんぶん赤旗」

石原都知事に警告書

女性蔑視発言撤回求める

日弁連


 日弁連(本林徹会長)は二十五日、石原慎太郎東京都知事が二〇〇一年に行った女性蔑視(べっし)発言は、「女性に対する肉体的、精神的に苦痛を生じせしめる暴力」で、「女性を人格的に侮辱し、心の平穏と生活の平穏を奪う差別発言」だとして、発言の撤回と謝罪を求める警告書を知事に提出しました。女性百四十人が人権救済を申し立てていました。

 石原知事は、学者の発言を引用する形で、「文明がもたらしたもっとも悪(あ)しき有害なものはババア」「女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪」(『週刊女性』〇一年十一月六日号)などと発言。同年十二月の都議会代表質問で、日本共産党が発言をきびしく批判し撤回・謝罪を求めたのに対しても、「年取った女の人が、他の動物の生存の仕方に比べれば、かなり横暴な存在である」などと、差別発言を繰り返していました。

 警告書提出にあたり、日弁連人権擁護委員会がまとめた「事件調査報告書」は、一連の知事発言は「『引用元』とされる見解とはまったく異な」り、「自身の見解に基づいた発言であると評価するのが妥当」と指摘。「女性全体を男性と差別して侮辱する差別発言」「生命に対する権利を侵害する差別的な発言」と認定しています。

 都議会では自民、公明、民主、ネットなどの各党は、だんまりを決め込んでいました。


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