日本共産党

2003年12月16日(火)「しんぶん赤旗」

フジテレビ

事実偽る答弁、訂正拒否

第一回口頭弁論 共産党への名誉棄損訴訟


 フジテレビが総選挙前に放送したノンフィクションドラマ「完全再現!北朝鮮拉致“25年目の真実”」で、日本共産党にかかわる事実をねじまげて放送し、名誉を棄損したため、日本共産党が訂正・謝罪放送と損害賠償を求めて提訴した訴訟の第一回口頭弁論が十五日、東京地裁でおこなわれました。

 問題の番組は、日本共産党参院議員秘書だった兵本達吉氏役と妻役の俳優に「党を首になるかもしれない」「拉致問題ですね」「あー」などと会話させ、日本共産党が拉致問題を理由に兵本氏を除名し、拉致問題の解決を妨害する政党であるかのように描き、名誉を棄損したもの。兵本氏は警備公安警察関係者に就職あっせんを依頼したために除名されたのが真実です。

 この日の裁判で、フジテレビ側が陳述した答弁書は、前出の会話を「人間的苦悩を表現したもの」などと苦しい言い訳をして、日本共産党が「拉致問題を理由に除名し、党から排除した事実」を示したり、「拉致問題の解明を妨害するような政党であるなどと放送したものではまったくない」として名誉棄損を否定、訂正放送などを拒否しました。

 また、フジテレビが日本共産党側に裏付け取材もしなかったにもかかわらず「必要かつ十分な取材を行っている」などと正当化をはかっています。

 答弁書は、番組視聴者が日本共産党が拉致問題を理由に兵本氏を除名したと誤解し、党本部などに抗議の電話やメールを送ってきたことをみても事実を偽るものです。

 次回審理は、二月二日に開かれます。


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