日本共産党

2003年12月7日(日)「しんぶん赤旗」

年金改悪やめさせよう

ローマで100万人デモ


 【パリ6日浅田信幸】イタリアのローマで六日、三大労組が呼びかけた年金改悪阻止のデモがおこなわれ、百万人以上が参加しました。ローマからの報道によると、デモは「君の未来を守れ」をスローガンに、市内の主要駅三カ所からそれぞれ集結地点サンジョバンニ広場に向けて行進しました。

 最大労組、労働総同盟(CGIL)のエピファニ書記長は「ベルルスコーニ(首相)は人々の声に耳を傾けるべきだ。労働界も国民の圧倒的多数も、少数者に利益を与え、国民多数を犠牲にする政策の変更を求めている」と強調。労働組合連盟(CISL)のペツォッタ書記長は「きょうは政府打倒のデモではないが、政府が方針を変えないなら、われわれはさらに前に進む」と決意を語りました。

 ベルルスコーニ政権は、年金保険料の支払期間を二〇〇八年までに現行の三十五年から四十年に延長する法案を提出、早期の成立をはかる構えです。これに対し労組側は、過去十年間に何度か制度改革が実施されており、「改悪の根拠は存在しない」と批判、改定案の撤回を求めています。

 十月二十四日にゼネストを成功させた三大労組は今回のデモ成功のために、大型バス三千台、特別列車三十八便を使って全国動員をかけました。参加者の中には青年たちの姿も目立っているとAFP通信は報じています。


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