日本共産党

2003年11月29日(土)「しんぶん赤旗」

高校・大学生、青年の雇用を考えるシンポ

東京

政府と財界が働く場を壊している


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活発に意見が出されたシンポジウム=28日、東京都内

 「高校・大学生、青年の雇用と働くルールを考える 第四回 シンポジウム」が二十八日、東京都内で開かれ、百人余が参加しました。高校・大学生、青年の雇用と働くルールを求める連絡会(就職連絡会)が主催したもの。五人のパネリストがそれぞれの立場から、実態を報告しました。

 全労働省労働組合の大谷由美子組織副部長は、「なぜ就職できないのか? 景気が悪いからでしょうか?」と問いかけました。「原因はそれだけではなく、政府と財界が手を結んで働く場を破壊している」と「労働力調査報告」を示しながら、一九九七年をピークに正規雇用が減少している一方で、非正規雇用が増加していることを指摘しました。「実態を周囲の人に広げ、安心して若者が働ける社会をつくりましょう」と呼びかけました。

 会場から神奈川県の高校三年生の男子が発言。「消防士を志望していたが落ちてしまった。消火活動の現場ではこれまでの半分の人数で対応し、少ないために死亡事故も起こっているそうです。自衛隊をイラクに送る費用があるなら、消防以外にも保育や福祉、医療など必要な仕事に求人を増やしてほしい」と訴えました。


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