日本共産党

2003年11月24日(月)「しんぶん赤旗」

中国残留孤児に生活保障を

東京・新宿 歩行者天国で署名運動


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中国残留日本人孤児に人間らしい生活を求める署名活動をする「中国残留孤児訴訟」原告や支援する人たち=23日、東京・新宿区

 中国残留孤児国賠訴訟の原告ら約七十人が二十三日、買い物客でにぎわう東京・新宿の歩行者天国で「中国残留孤児の人間性の回復を求める請願」百万人署名の宣伝、署名をおこないました。二時間あまりの行動で約千人の署名が集まりました。

 四十数人の原告は、原告団の名が入った白いたすきをかけ、署名への協力を呼びかけました。鈴木捷蔵さん(65)=東京・品川区=がマイクを握り、「私たちは赤ん坊の時、中国に捨てられた捨て子です。人間だから、自分の国に帰りたいと思っていました。でも帰ったらどうでしょうか。年金が月二万円では生活できません。生活保護を受ければ、養父母の墓参りすらできません。生活保障のための署名に協力してください」と力を込めて訴えました。

 支援団体・個人も多数かけつけ、署名行動に参加。日中友好協会の伊藤敬一会長は「無謀な侵略戦争の結果生まれた犠牲者に対して、日本政府は戦後のけじめとして補償すべきです」と訴え、署名への協力を呼びかけました。

 自転車に乗った青年が署名に応じ、帰りぎわに「がんばってね」と声をかけ原告の畔地美保子さん(62)=東京・板橋区=は思わず顔をほころばせました。


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