日本共産党

2003年11月21日(金)「しんぶん赤旗」

労働レーダー

“労組色”嫌う民主党

「選挙に勝てない」と邪魔ものに

連合とギクシャク


 「労組色が強すぎる。来夏の参院選には勝てない」。民主党の参院人事をめぐって、労組嫌いの衆院側からこんな不満の声があがり、幹事長に内定していた労働組合出身議員を非労組出身議員に差し替えました。マニフェスト問題につづいて、連合の神経を逆なでするような民主党の動き。来年参院選で、民主党が発表した比例代表候補九人のうち、八人が連合の組織内候補だけに、このギクシャクがこのままですむのかどうか――。

 連合は、今回の総選挙で民主党と政策合意していた「雇用・失業対策」が、約束に反して後ろに回されたことを月刊「連合」十一月号で明らかにしました。「両者が冷たくなったわけではない」というものの、あえて表ざたにしたことに、両者のただならぬ関係をうかがわせます。

 しかし、笹森清会長は総選挙の民主党第一声で、失業者と自殺者の増大を強調し、「そういう政治を直すのは、選挙の一票。この選挙で民主党に政権をとらせる」と、支持を訴えました。

 北海道では、自治労道本部がコメントをだして対応しました。「(民主党の)マニフェストの内容は、自治労の運動方針との関連では、必ずしも一致しきれないもの、ないしは議論・解説が必要なものを含んでいる」と指摘。組合員から批判がでそうな「公務員の人件費一割削減」については、「地方公務員を対象にしているものではない」と弁明し、「平和・安全保障問題」「憲法問題」など、矛盾が解消されない問題では「具体的な段階で意見反映していく」とのべざるをえませんでした。

 選挙が終わってみると、こんどは参院人事。“三役が労組出身議員で固められているのがけしからん”と、露骨な邪魔もの扱いです。

 「政党の問題だから」と表面は“おとな”の対応をしている連合ですが、草野忠義事務局長は「一言いえば」と付け加えて、「少なくとも選挙で国民に選ばれた人。いかがなものか」と、不満をにじませました。

 ある産別幹部は、「あそこまでいわれて、民主を応援するなんてバカみたいだ。雇用でも、イラクでも憲法でも、年金でも民主党は信用できない」と語りました。「参院選でも民主党を応援するだろうが、これで政権とって、組合の要求に真っ向から対立する政策をやられたらシャレにならない」と、不信感をのぞかせたのは別の産別役員。ある労組幹部は、「参院比例は全国区だから、タレントか組織候補じゃないと勝てない。地方組織がほとんどない民主党の選挙で、いったいポスターはだれがはるのか、ビラはだれがまくのか、わかっていない候補者が多い」と、怒りを吐露しました。

 前回参議院選挙の民主党比例当選者八人のうち、六人が連合組織内候補でした。来年の比例候補も、電機連合、自動車総連、自治労などから八人が連合組織内候補です。これだけ邪魔もの扱いされて、組合員にどう説明して民主の選挙をするのか。

 ある労組幹部はいいました。「今回は、とにかく『民主で政権交代だ』といけたが、参院選でもそうできるかどうか」


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