日本共産党

2003年11月12日(水)「しんぶん赤旗」

生活「苦しい」最悪に

税、社会保障負担が重く

新日本婦人の会が実態調査


グラフ1
グラフ2

 新日本婦人の会(新婦人・井上美代会長)はこのほど、二〇〇三年の生活実態調査の結果を発表しました。生活が「苦しくなった」と答えた人は70%を超え、調査を開始した一九七八年以来、最悪の数値になりました。税金、社会保障費、医療費の負担増が家計を圧迫していることも浮き彫りになっています。

 調査は毎年おこなわれているもので、今年は五月に実施されました。四十七都道府県の五千七百四十七人が回答しています。

 「一年前と比べて現在の生活はどうですか」との質問には、53・3%が「苦しくなった」と回答、「かなり苦しくなった」16・8%を合わせると70・1%が「苦しくなった」としています。昨年の結果を5・0ポイント上回っています。(グラフ1)

 「収入の増減は一年前と比べてどうですか」との問いには、「減った」が66・2%で昨年より18・6ポイント%増。収入が減った理由は、「給料がカットされた」がトップで34・2%、「失業した」が12・4%。「仕事が減った」「転職・再就職で収入が減った」「児童扶養手当が減額」「年金がカットされ、介護保険料、国保税、医療費の値上げで実収入が大きく減った」などが続いています。

 「家計のなかで負担が大きいと感じるものは」との質問には、「税金・社会保障」がトップで64・4%、昨年より11・5ポイント増えました。「医療費」は31・9%で昨年より2・0ポイント増。(グラフ2)

 「あといくら収入が増えたら、家計を維持できると思いますか」では、「五万円以上」(49・6%)がトップ、「三万円」(24・1%)、「四万円」(9・9%)が続きます。

 「家計のなにを削ってやりくりしていますか」(複数回答)では、「衣服費」(68・6%)、「教養娯楽費」(52・2%)、「食費」(34・4%)、「交際費」(26・5%)などが目立ちます。

 「生活のなかで心配なことは何ですか」(複数回答)では、「病気」(64・6%)、「老後」(64・1%)、「家計の赤字」(26・5%)、「子どもの教育」(22・1%)、「リストラ・失業」(20・5%)、「住宅」(12・2%)となっています。


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